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英語学基礎 Vol.1 - 英語という言語 -

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英語

目次

1. 印欧祖語

1-1. 英語の語族

歴史的な起源に基づいて、自然言語は一定のグループ = 語族に分類することが出来る。
以下に簡単な表を掲載する。

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The Indo-European Languages(出典: "The Roots of English")

語族 言語
ゲルマン語派
英語
ドイツ語
オランダ語
フラマン語
デンマーク
スウェーデン
ノルウェー
ロマンス語
ポルトガル語
スペイン語
カタロニア語
プロヴァンス
フランス語
ケルト語派
ウェールズ語
ブルトン語
アイルランドゲール語
スコットランドゲール語

上の表で分かるように、英語はゲルマン語派に属する

1-2. 語族と外国語習得の難易度

ある言語を習得する難しさは、大部分がその言語がどの語族に属するかに依存する。
例えば、オランダ語やドイツ語のの母語語話は英語を習得するのにそれほど多くの労力を必要としない。
何故なら、これらは英語と同じゲルマン語派に属するからだ。
事実、これらの言語の母語語話は、日常会話レベルを身に着けるのに480時間程度あればいい。
一方、日本人は少なくとも2,500時間を必要とする。
2017年10月29日に発表された記事Why do Japanese have trouble learning English?にそのことについて述べられている(読者コメントの方が大事なことを書いていると思うが)。

www.japantimes.co.jp

2. 英語の時代区分

英語には、以下のように4つの時代区分がある。

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古英語(出典: "A HISTORY OF ENGLISH LANGAUGE sixth edition")

3. 現代英語の特質

分類 項番 特質 詳細
長所
1 多くの言語からの多文化的な語彙 世界中の言語からの借用語は英語による表現の多様さと、外国語として学ぶ者に対し自分の母語の語彙が取り入れられていることによる親近感を抱かせる
2 文法性の消失 全ての名詞は基本的に中性であり、その他はmanは男性名詞、girlは女性名詞といった具合に、その名詞の意味する性に一致する(自然性)
3 屈折の単純化 現代英語では代名詞にのみ残っている(例. I-my-me, they-their-them)
短所
1 発音と綴り字の大きな乖離 綴り字から正確な発音を予測することが頗る難しい(例. name, foreign, archive, bouquet, draught, indict etc.)
2 あまりに豊か過ぎるイディオムの数 屈折の消失は前置詞を発達させ、多くのイディオムを生み出した。それは英語の語彙を豊かにする一方で、母語語話ですら全てを正確に使いこなすのを難しくしている。
その他
1 母語語話者数 4億人
2 第二言語、外国語として話すものを含めた英語話者数 12億人
3 英語が主要な言語の国々や地域の数 30
4 郵便における英語のシェア 75%
5 技術分野での英語のシェア 80%
6 The Oxford English Dictionaryに掲載されている英単語の数 500,000万語
7 借用語のの元となる言語の数 350言語
8 英語の語彙においてラテン語、フランスが占める割合 50%
9 英語の歴史 1,500年

4. まとめ

  1. 英語の語族:ゲルマン語派
  2. 英語の時代区分:古英語中英語近代英語現代英語
  3. 現代英語の長所:多くの言語からの多文化的な語彙文法性の消失屈折の単純化
  4. 現代英語の短所:発音と綴り字の大きな乖離あまりに豊か過ぎるイディオムの数

5. 参考文献